皆さんはじめまして
4年間でアイスホッケーと同じかそれ以上にシリジャナ(目白駅近くにあるインドカレー屋)の虜になっていったゴーリーの飯嶋からバトンを引き継ぎます背番号#7FWの橋本匠です。
普段おちゃらけている僕ですが最後くらい真っ直ぐに、ありのままに書こうと思います。文章おかしくてもどうか温かい目で見て下さい。笑
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12.13 秋大会最終戦
この部活を引退した日。
引退した瞬間、僕には寂しさや悲しさなんて感情は一切無くて、勝利して終われたこともあって大学生活で1番の達成感とか爽快感とか、とにかく上手く言葉では表せない様々な感情が得られた事を覚えています。
そして少し日にちが経って、色々な思い出が蘇ると同時に今思う事は「この部活を選んで、4年間続けて良かった」です。
特別でカッコ良い言葉ではなく、そんな当たり前の事を最後に思ってしまうのはきっと僕が何度も「辞めてしまおうかな」と途中で逃げ出しそうになっていたからだと思います。
僕は3年間試合に出場できていませんでした。
理由は明確で、努力を怠っていたからです。
そもそも僕が入部した理由は、“仲良しな高校からの先輩が所属しているから“であって特別にアイスホッケーが好きという訳ではありませんでした。
入部当初は、もちろん僕も上手な先輩方を追い越して試合に出てやろうという気持ちでいましたが、1年経っても2年経ってもその差は埋まらずただ憧れて徐々に努力を怠っていきました。辞めたいなと思いました。
僕と対照的なのが主将の飯室だと思います。彼は僕と同様に未経験でアイスホッケーを始めましたが、誰よりも努力して同期で唯一試合に出場しチームに貢献していました。
辞めたいなと思う度に、そんな飯室の存在や大好きな先輩方や当時共に出場できない悔しさを感じていた同期達が浮かび結果、辞めずに踏み止まっていたと思います。
あと特に覚えているのは大学3年時の事です。
勧誘を受けていた大学のミスターコンテストに何となく出場しました。そこで出会う候補者達の中で、他大学も含め体育会の部活に所属しているのは僕くらいで候補者達との時間が増え仲良くなるに連れ、部活動の時間よりもミスター活動の時間を優先するようになりました。
当時、試合に出れないことを退屈でつまらないと感じていた僕にとって何気なく出場したミスターコンテストは多くの人と出会い、関わり、チヤホヤされて、心地が良くて、楽しかったんだと思います。
部活に参加できない事が多くなったこともあり、このまま辞めちゃおうかなと思いました。
それでもアイスホッケー部のみんなは迷惑をかけてしかいない僕のミスター活動を見捨てず応援してくれていて、その協力もあって結果はグランプリ。
そんなアイスホッケー部を裏切り、辞められるはずがなく踏み止まりました。
僕ってすごく飽き性な人間で、1つのことにどっぷり浸かってハマるというよりは色んな事に興味を持って次から次へと手を出してみるタイプ。
なので正直に言うと、僕にとってアイスホッケーが大学生活の軸というよりは、それを構成する1つの要素と考えていました。インターンだったりミスターコンテストだったり就活だったりと、他のことに興味を持つ度にアイスホッケーを疎かにしていました。
普通僕のような人間は、本気で1つの目標に一丸となって向かっていくチームにとって悪影響だし見捨てられる存在だと思います。仲間に入れてもらえないと思います。事実許されていた訳では全くありませんが、みんなはいつだって居場所をつくってくれました。
佐瀬監督は最後までこんな僕とも真剣に向き合って期待してくれるし、
先輩方は未だに連絡くれたり構ってくれたり最後は続けてくれてありがとうとか言ってくれるし、
飯室は唯一僕を叱ってくれて、
同期はいつ会っても落ち着くし、
後輩は次も練習来てくださいとか飲み行きましょうとか、最後は引退して寂しいなんて言ってくれたりするんです。
とにかくこの部活で出会った人はみんな温かい人達でした。
みんなが僕を見捨てず居場所をつくってくれたおかげで秋大会は2セット目としてチームのために走れたし、3年間ユニフォームすら貰えていなかった僕にとっては勝利の瞬間リンク上に立てていることの喜びを最後に感じることができたので本当に感謝しています。
大学生活の全てを部活に捧げてきてアイスホッケーの事を忘れた日は1日もないしチームのために努力を怠ったことはありません。とここで胸を張って語れたらかっこよかったと思いますが、残念ながら僕のはこんなダサくて当たり前の事なのに長くなってしまいました笑
どんな形であれ続けてやりきったら最高の瞬間が得られました。ってことです笑
その上で何をするかも大事ですが、誰とするかが1番大事なんだと心の底から感じます。
僕は一度きりのこの大学生活で学習院大学アイスホッケー部を選び、みんなと出会えて本当に良かったです。幸せ者だと本気で思っています。
先輩も同期も後輩も途中で辞めちゃった人も含めて全員めちゃくちゃお世話になりました!
#7番FW 橋本 匠